受診される方へ

受診される方へ

医療関係者の方へ

現在、当薬剤部には常勤薬剤師19名、非常勤薬剤師3名、事務員4名の総勢26名が在籍しています。
業務内容としては、

(1)調剤、注射調剤

電子カルテシステム連動型部門システムの支援を受けた調剤システム(調剤監査システム、自動錠剤分包器、自動注射薬払出装置など)を備え、正確で効率的な調剤を期しています。

調剤室

注射調剤室

一包化鑑査システム

(2)病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務

各病棟に担当薬剤師をメイン担当者とサブ担当者、各1名ずつ合計2名を配置し、持参薬管理や患者さんから情報収集を行い、副作用を回避したりアドヒアランス向上のために医師との情報共有や相談、さらに患者さんへの指導を通してより精度の高い薬物療法の実践をしています。

(3)がん化学療法業務

専任薬剤師を中心に医師との密接な情報交換をはかりながらレジメンの作成・管理、患者さんへの情報提供や指導、充分な技量を身につけた上での混注業務を行っています。

抗がん剤混注風景

(4)感染防御・抗菌薬適正使用業務

当院では日本化学療法学会認定の抗菌化学療法認定薬剤師がICT、ASTメンバーとして院内感 染対策・抗微生物薬使用を適切に管理する業務を支援しています。
❶特定集団の感染症早期モニタリングとフィードバック
❷画像診断・バイオマーカー・アンチバイオグラム・POCT、PK/PD等患者背景に基づくTDMを 含めた抗微生物薬適正最適化
❸抗菌薬サーベイランス(AUD、DOT、AUD/DOT)等のプロセス指標と耐性菌発生率等のアウトカム指標の評価
❹院内外の感染症動向の把握とフィードバック
❺感染防止対策に関する教育・啓発のための研修会開催
❻感染防止対策加算カンファレンスを通じた他施設との感染情報の共有・連携業務
などの業務を実施しており、個々の患者さんだけでなく院内全体や地域にも目を向けた感染対 策・抗菌薬適正使用支援業務を実施しています。

(5)糖尿病チームへの参画

日本糖尿病療養指導士の資格を持つ薬剤師が中心となって参画し、糖尿病教室や個別に患者さんへの指導や院内でのイベントを通して適切な薬物療法の実施に寄与しています。

(6)栄養サポートチームへの参画

日本栄養治療学会の栄養サポートチーム専門療法士資格を持つ薬剤師が週1回の回診と月1回のカンファレンスに参加しています。患者さんの状態を確認して輸液、経腸栄養の提案をしたり、水分バランスに影響を与える薬剤についても薬学的な介入を行っています。チームで得た情報は病棟担当薬剤師と共有しながら活動しています。

(7)認知症・せん妄ケアチームへの参画

認知症サポート医、薬剤師、看護師、リハビリ担当、患者サポートセンター職員のメンバーで構成されており、薬剤師は毎月の会議への参加、広報誌の作成、患者さん向けの認知症及びせん妄パンフレットの作成、睡眠薬・向精神薬の使用量の確認などを行っています。

(8)心不全チームへの参画

心不全患者さんがセルフケア、セルフメンテナンスをできるよう教育やリハビリ支援をしています。
毎週の多職種合同カンファレンスを行い、患者さんの情報を共有し、治療方針や今後の生活について話し合いをします。
その中で薬剤師は、服薬の意義やそれぞれの薬の薬効、副作用等について説明し、自宅での服薬管理について患者さんと一緒に考え、服薬アドヒアランスの向上を目指しています。

(9)緩和ケアチームへの参画

日本緩和医療薬学会認定の緩和薬物療法認定薬剤師を中心に院内緩和ケアチームへ参加し、患者さんに寄り添った症状コントロールの支援、情報収集・分析やマニュアルの作成などを実施しています。また、ラウンドを週に1回実施しており、他職種と情報共有を行い、多角的に患者さんの希望に添った医療を提供できるよう努めています。

(10)褥瘡チームへの参画

担当薬剤師が毎週開催される他職種合同カンファレンスに参加し、褥瘡を持つ患者さんの状態を確認しています。使用薬剤の有効性などを評価し、必要があれば処方提案を行っています。チームで得た情報は病棟担当薬剤師と共有しながら活動しています。

(11)その他医療チームへの参加

医療安全チーム、業務検討チームなどに積極的に参画しチーム医療の一翼を担うべく業務を行っています。

(12)中心静脈栄養混注業務

おもにTPNの混注を行っています。新人薬剤師の無菌操作技術習得にも活用しています。

TPN混注用 クリーンベンチ

(13)院内製剤

臨床的に有用であるが様々な理由により市販されていない医薬品が存在している中、多様な医療ニーズに応えるため治療上不可欠な薬剤の調製を行っています。
必要に応じ倫理的妥当性や安全・有効性を院内審査委員会で審議・承認を経て調製します。

(14)DI業務

安全かつ効果的な薬物療法実現のための両輪、すなわち「モノ」と「情報」のうち、情報を担当しており、お薬情報の収集・加工・提供を行っています。
また、患者さんからのお薬相談も行っています。

(15)入院配薬補助業務

入院患者さんの配薬補助業務を行っています。(時間内のみ)

(16)薬品管理業務

各種法律の遵守はもちろん、各薬剤の特性に合わせた管理の徹底と定期的なチェックを実施しつつ、薬剤の発注業務を行っています。
今後、現在活発に行っている院内他職種との協業による治療の充実のみならず、地域の調剤薬局、医療機関、介護施設などと連携を取りながら、地域住民へのより良い医療サービスの提供に貢献してまいります。

組織図

実績(2023年度)

外来処方箋枚数152枚/日
入院処方箋枚数162枚/日
院外処方箋発行率95.0%
薬剤管理指導業務(380点)220件/月
薬剤管理指導業務(325点)251件/月
外来化学療法件数42.7件/月
入院化学療法件数2.1件/月
TPN混注件数24.6件/月
薬剤師主導AST介入件数6件/月(モニタリング件数24件/月)
チーム医療がん化学療法NST
ICTAST
医療安全褥瘡対策
糖尿病ケア心不全ケア
認知症ケア 緩和ケア  ほか
患者教室糖尿病教室
施設認定(薬剤部関連)病棟薬剤業務実施加算1・2
薬剤管理指導
医療安全対策加算1
感染防止対策加算1
抗菌薬適性使用加算1
後発品使用体制加算1 ほか