連携強化診療情報提供料について
当院では、地域のかかりつけ医の先生方と連携し、患者さんが専門的評価・検査・治療方針の確認を必要とする場合には当院で対応し、その後の日常診療や継続管理については地域の先生方と役割分担しながら診療を進めていく体制づくりを進めています。
連携強化診療情報提供料は、病院の専門医師と地域のかかりつけ医師が、同じ患者さんについて診療情報を共有しながら、共同で継続的に治療管理を行う取組に関係する診療報酬項目です。
通常の紹介・逆紹介のように「ある診療課題の主担当を相手医療機関へ渡す/返す」だけではなく、当院専門医と地域の先生方が、必要に応じて情報をやり取りしながら、患者さんを継続して支えることを目的としています。

当院からの診療情報提供書の表記について
当院から地域の先生方へお送りする診療情報提供書等には、今後、文書の目的が分かりやすいように、タイトルや欄外表示を整理していきます。
連携強化診療情報提供料に関係する文書については、通常の「診療情報提供書(Ⅰ)」とは区別し、共同管理を目的とした文書であることが分かるように表示する予定です。
例:
関連する診療報酬項目: 連携強化診療情報提供料
この欄外表示は、地域の先生方が文書の目的を確認するための補助表示です。算定を保証するものではありません。
診療情報提供書(Ⅰ)・診療情報提供書(Ⅱ)・特定機能病院等紹介患者受入加算等との違いについては、以下のページもご確認ください。
診療情報提供書・情報提供料の使い分けについて
この診療報酬項目の位置づけ
連携強化診療情報提供料は、当院と地域の先生方が、患者さんの診療状況を共有しながら共同で継続管理を行う場合に関係する項目です。
たとえば、当院専門医による評価や治療方針の確認が必要でありながら、日常の診療、処方、生活指導、経過観察は地域の先生方に継続いただくような患者さんを想定しています。
この項目は、特定機能病院等紹介患者受入加算とは目的が異なります。
特定機能病院等紹介患者受入加算は、特定機能病院等から紹介された患者さんを、診療所または200床未満の病院が初診として受け入れる場合に関係する評価です。
一方、連携強化診療情報提供料は、病院専門医とかかりつけ医が診療情報を共有し、患者さんを継続的に共同管理するための情報提供を評価する項目です。
想定される患者さん
たとえば、以下のような患者さんを想定しています。
・循環器疾患で、定期的な専門評価が必要な患者さん
・心不全、虚血性心疾患、不整脈などで、地域と病院が役割分担して診療する患者さん
・糖尿病、脂質異常症、高血圧症などを背景に、専門的評価が必要な患者さん
・複数の疾患や診療課題があり、総合診療的な整理が必要な患者さん
・当院で治療方針を確認し、日常管理は地域の先生方に継続いただく患者さん
・病状変化時に、当院で再評価・再紹介・専門外来での確認が必要となる可能性がある患者さん
当院と地域の先生方の役割分担
連携強化診療情報提供料に関係する連携では、当院と地域の先生方が、それぞれの役割を明確にしながら患者さんを支えます。
当院の主な役割
・専門的評価
・検査結果の評価
・治療方針の確認
・薬剤調整方針の提案
・再評価が必要なタイミングの提示
・病状悪化時や判断に迷う場合の再紹介・再診対応
・地域での継続管理に必要な情報提供
地域の先生方の主な役割
・日常診療
・処方継続
・生活習慣病管理
・症状や体重、血圧、浮腫などの経過観察
・服薬状況の確認
・病状変化時の早期相談
・必要時の当院への再紹介
情報提供の主な内容
当院から地域の先生方へ情報提供する場合には、患者さんの状態に応じて、以下の情報を可能な範囲で整理してお伝えします。
・診断名・主な病態
・当院での検査結果
・治療経過
・現在の処方内容
・今後の診療方針
・地域でお願いしたい診療内容
・次回当院受診の目安
・再紹介・再受診を検討いただきたい目安
・注意すべき症状や急変時の対応方針
また、地域の先生方から当院へ情報提供いただく場合には、以下のような情報が診療方針の確認に役立ちます。
・最近の症状変化
・体重、血圧、脈拍などの推移
・検査結果の変化
・処方変更の内容
・服薬状況
・生活状況
・病状変化時の経過
・当院専門医へ相談したい事項
対象となる主な流れ
- 当院で専門的評価・検査・治療方針の確認を実施
- 日常診療や継続管理は地域の先生方にお願いする方針を整理
- 当院から地域の先生方へ、共同管理に必要な診療情報を提供
- 地域の先生方が日常診療・経過観察を継続
- 必要に応じて、地域の先生方から当院へ診療状況や相談事項を情報提供
- 病状変化時や専門的再評価が必要な場合には、当院で再評価・再診を実施
通常紹介・逆紹介との違い
通常紹介・逆紹介では、ある疾患や診療課題について、主担当を相手医療機関へ渡す、または地域へ返すことが中心になります。
一方、連携強化診療情報提供料に関係する共同管理では、当院と地域の先生方が同じ診療課題について役割分担しながら、継続して患者さんを診ていくことが重要です。
つまり、連携強化診療情報提供料は、単に「紹介状を出す」「患者さんを返す」というよりも、継続管理のための情報共有を評価する項目です。
算定時の注意点
実際の算定可否は、各医療機関の施設基準、届出状況、患者さんの状態、診療録記載、同月の他項目算定状況等により異なります。
特に、同一医療機関に対して診療情報提供料(Ⅰ)を算定した月には、連携強化診療情報提供料を別に算定できない場合があります。
また、提供する医療機関ごと、患者さん1人につき一定期間に1回など、算定回数や対象となる情報提供の条件があります。
正式な算定判断は、最新の診療報酬点数表、告示、通知、疑義解釈等をご確認ください。
当院からのお願い
当院から共同管理に関する文書を受け取られた場合は、文書タイトルおよび欄外の関連する診療報酬項目をご確認ください。
また、病状変化、再評価の必要性、専門的判断が必要な状況がありましたら、地域医療連携室を通じてご相談ください。
当院では、地域の先生方と連携しながら、必要時には再評価・再紹介・専門外来での確認を行います。
ご注意
本ページは、地域医療機関の先生方との連携を円滑にするため、当院との共同管理に関係する診療報酬項目の概要を整理したものです。
欄外に記載する関連項目は、算定を保証するものではありません。
実際の算定可否は、紹介元・紹介先の医療機関区分、患者さんの状態、診療の内容、施設基準、届出状況、同月算定、診療録記載、最新の告示・通知・疑義解釈等により異なります。
正式な算定判断は、最新の診療報酬点数表、告示、通知、疑義解釈等をご確認ください。
お問い合わせ
患者さんの紹介・逆紹介、共同管理に関する診療情報提供、受診調整については、当院地域医療連携室までお問い合わせください。





