乳腺

外科

乳腺

対象疾患

乳がん・乳腺症・乳腺炎・良性乳腺腫瘍などの乳腺疾患。

日本女性の癌罹患率の第1位は乳がんであり、年間約4万人が発症しています。(女性20人に1人) そして乳がんによる死亡者数は年間約1万人で年々増加し続けています。
欧米ではすでに1990年代すでに乳癌による死亡者数は減少し始めています。
これは薬物療法の進歩とともにマンモグラフィを用いた乳がん検診の普及が大きく関与しているものと考えられます。(当院においてもマンモグラフィ及び乳腺エコーの受診者数は5年前と比べ約3倍(年間約1500名) と著しく増加しています。)
(当院ではマンモグラフィ・エコー検査は主に熟練した女性検査技師にお願いしています。)

マンモグラフィ検診施設画像認定取得

当院は、平成20年6月に「マンモグラフィ検診施設画像認定」を取得しました。マンモグラフィ検診施設画像認定とは、特定非営利活動法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会が設けている画質、線量等の厳しい基準をすべて満たしている施設を認定施設とするものです。

また、当院では撮影は乳房撮影認定技師(女性)が行い、乳房読影認定医師が読影を行っています。

基準を維持するために、毎日の撮影装置の精度管理、撮影技術の維持を心がけていますので安心してマンモグラフィ検査を受けていただけます。

マンモグラフィ、乳腺エコー受診者数

一方、手術術式については胸筋合併乳癌切除術はほとんど見られなくなり、胸筋温存乳房切除術がおおよそ全体の50%を割り、乳房温存療法がおよそ50%を超えるに至っています。これから増々乳房温存療法が増加していくものと考えております。

当院での乳癌温存療法の適応
腫瘍径 3cm以下(良好な整容性が保たれるならば4cmまで可)
病巣の数 単発を原則とするが、2病巣であっても近傍にあれば可能
広がり 乳管内進展が限局性のもの(広範な進展例は除外)
非浸潤性乳管癌 局所切除により病巣を取り除くことが可能なもの
インフォームドコンセント 患者さんが乳房温存療法を希望する

※3cm以上でも患者さんが強く希望される場合は、術前、術後療法を十分に検討し実施することがあります。
※術後は残存乳房に対して原則放射線照射を行い、断端陽性や 高度リンパ管侵襲の場合は追加切除(乳房切除を含む)を考慮します。

乳がん手術症例数-乳房切除と乳房温存療法

乳がん初発手術年齢(1988~2007年)

大きな腫瘍には術前化学療法後に乳房温存療法をすすめています。さらに術中にセンチネルリンパ節の迅速病理診断を施行し、転移陰性例には腋窩リンパ節郭清を省略し、術後の合併症の大きな問題である上肢のリンパ浮腫、運動制限等の合併症を激減させています。乳房切除術後には希望される方には形成外科(神戸大学)での乳房再建術を紹介しています。

術前検査は全て外来で行い、手術前日に入院、術後は乳房温存術で3~4日、乳房切除術では約7日程度の入院となります。また患者さんの日常生活への早期復帰、早期復職を考慮し、抜糸のいらない手術創(キズ)の目立たないための吸収糸(バイクリル)による皮下埋没縫合を行うことで創傷治療が早くきれいなキズで早期退院を目指しています。
乳房温存術後には放射線治療(5~6週目)を原則とし乳房切除術でも、再発危険群には放射線治療の追加をすすめています。

乳癌術後の生存率(1998~2007年)

術後の治療はほとんどが外来通院で行われることになり、ホルモンレセプター(ER,PgR),ハーセプテスト(HER-2)の結果及びリンパ節転移の個数などを考慮し、ガイドライン・エビデンスに基づいたいくつかの選択肢を提示しながら患者さんの個人個人の状況に応じたテーラーメードな治療を行うことを目指しています。

当乳腺外来では乳がんの疑い、また心配のある方、他院で乳がんの診断を受けられた方のセカンドオピニオン、乳がん術後の検査、その他の乳腺の外科的疾患などについても診察・ご相談に応じています。

さらに、平成17年10月より念願でありました『乳がん患者さんの会』を年2回開催し、『あじさいの会』となづけました。

チーム医療の一環とし、リマンマチーム(病棟・外来看護師)が中心となり、外科医師、乳腺エコー検査技師、マンモグラフィ撮影技師、病理検査科、リハビリ技師等の全ての職員の力を借りて『元気な女性』というあじさいの花に負けないくらい楽しくて活気ある色々な悩みを分ち合える患者さんの会に成長させていきたいものと願っています。

甲状腺・副甲状腺

対象疾患

甲状腺がん・甲状腺機能亢進症・良性甲状腺腫瘍などの甲状腺疾患。原発性上皮小体機能亢進症・正中頚嚢胞などの頚部腫瘤。

首のしこりから発見されることの多い疾患として甲状腺の良性あるいは悪性腫瘍があげられます。

当科外来ではこういった腫瘍の疑いがある方の診療・ご相談をお受けいたしています。また当院ではこれらの甲状腺腫瘍手術をはじめ、外科的治療を要するその他の甲状腺・副甲状腺の疾患についても診療・治療を行っています