栄養管理部
栄養管理部門紹介
業務について
栄養管理部は入院患者さんの栄養管理はじめ、外来患者さんの栄養相談など当院で治療をうけていただいている患者さんの栄養介入を主業務としている部門です。
スタッフ紹介について
現在、常勤管理栄養士7名が勤務、給食管理は委託業者と協同で運営しています。
【栄養管理】
既往疾患や入院目的の治療内容、入院時の栄養状態を考慮し、主治医の指示のもと栄養管理計画を立案し実施、入院患者さん個々の状況に応じた栄養介入を行っています。
入院期間中の食事摂取状況を確認し、必要に応じて提供食事の工夫を行っています。
また、栄養介入の一環に栄養指導がありますが、複数人で受けていただく集団栄養指導、個別で実施する個別栄養指導に分類されています。
集団栄養指導では疾患にあった食事管理の要点を、個別栄養指導では個々の状態にあった栄養管理内容を提示し、生活習慣や嗜好などに応じた対応を患者さんと相談しながら決定し、継続して実施状況の確認を行っています。
給食業務


【給食管理】
入院期間中に病院で提供する給食は「日本人の食事摂取基準」を中心に院内で検討された食事基準にそって献立を作成、原材料からの調理、加工を院内の厨房で行い、朝食は8時、昼食は12時、夕食は18時にお食事を提供しています。
患者さんに安全なお食事を提供できるよう、温冷カートや温冷配膳車を用いて適温管理を実施、お食事を楽しんでいただけるよう選択メニューを3回/週実施。毎月1回季節メニュー(行事食)を実施し季節感を感じていただけるよう工夫を行っています。
毎回 残食量調査を実施、残食量の多い献立について調理工程や調味割合、献立内容等について検討を行いお食事の質の向上に努めています。
★行事食:1回/月 行事食を実施し季節感のあるお食事を提供しています
1月 | お正月 |
---|---|
2月 | 節分 |
3月 | 桃の節句 |
4月 | 春のお膳 |
5月 | 端午の節句 |
6月 | 梅雨のお膳 |
7月 | 七夕 |
8月 | 地域イベント(ご当地メニュー) |
9月 | 敬老の日 |
10月 | 体育の日 |
11月 | 文化の日 |
12月 | クリスマス |
栄養管理部内ミーティング
毎月1回献立内容、調理業務、盛付配膳、衛生教育など給食業務全般についてスタッフ全員で改善案を検討しています。
正しい手洗いができているか器具を使って洗い残しがないか確認しています。
栄養管理業務
栄養指導
患者様の栄養改善を目的として入院、外来にて個別・集団の栄養指導を実施しています。
栄養管理計画
管理栄養士が入院中の患者さんの栄養状態を確認し、治療効果が最良になるよう栄養面でサポートさせて頂いてます。 また、医師を中心とするNST(栄養サポートチーム)での栄養介入も実施しています。
NST(栄養サポートチーム)
NSTについては委員会のページをご覧ください。
→NST(栄養サポートチーム)
2022年度実績(2022年4月から2023年3月)
給食管理実績
患者食数実績(単位:食)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
---|---|---|---|---|---|
17839 | 18398 | 18175 | 18828 | 20192 | 17765 |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
18325 | 17546 | 19036 | 19628 | 18434 | 19972 |
患者さんからのご意見
・感謝ご意見
とてもおいしいです。栄養バランスも味もうすくもなく濃くもなく絶妙です。
ていねいに作られた食事で感心しております。ありがとうございます。
あきらめていた給食ですが、小生のつたない意見を反映して戴き有難うございました。
近頃だい分薄味にもなれてきて体も大分気分も良くなってきて、だいたい十割は食べられる様になって来ました。
これからもすべての患者さんの1日も早い回復のために頑張ってください。
栄養管理実績
栄養指導件数
外来栄養指導個別 | 199 |
---|---|
入院栄養指導個別 | 565 |
糖尿病透析予防指導 | 37 |
集団栄養指導 | 35 |
栄養管理計画
経腸栄養管理
経腸栄養管理件数 | 265件 |
---|---|
転帰:安定 | 69% |
(内、経口へ移行 17%) | |
転帰:中止 | 31% |
チーム医療参画
- 糖尿病:教室の開催・運営
- NST:回診の準備、回診参画、経腸栄養管理、委員会・部会の参加、運営
- 褥瘡:回診の参加、委員会の参加、NSTとの連携
- 心不全:カンファレンスの参加、栄養管理計画及び栄養指導への活用
- RST:回診の参加、委員会の参加、NSTとの連携
臨床研究調査実績
●日本海事新聞 第21902号
『日本海事新聞健康コーナー原稿 知っトク!食事のきほん』
●第26回 日本病態栄養学会年次学術集会
栄養指導手順の検討
● 糖尿病療養指導士兵庫県連合会主催 実践的な栄養指導が学べる研修会
『栄養指導実践報告』
●ヤクルト企業情報誌「乳酸菌のココロ」 2022年11月号
おうち時間いかがお過ごしですかコーナー 『体の中の小さな住人』
●兵庫県糖尿病療養指導士教育セミナー2022(神戸)
『糖尿病の食事療法の目的・意義・指導の実際』
●令和4年度神戸大学エキスパートメディカルスタッフ育成プログラム「栄養医療コース:兵庫NST合同研修プログラム」
『経管栄養法の実際』
●第24回兵庫NST研究会WEB学術講演会~早期栄養介入について考える~
『栄養管理と早期栄養介入管理加算へのかかわり~それぞれの施設・立場から~』
★栄養指導
外来・入院
|
時間
|
2枠/時間
|
3枠/時間
|
4枠/時間
|
---|---|---|---|---|
9時~12時 | — | 月~金 | — | |
12時~15時 | 火 | 月・木・金(隔週) | 水・金(隔週) | |
糖尿病透析予防
|
9時~12時 | 月~金 | — | — |
12時~15時 | — | 水・金 | — | |
集団指導(糖尿病教室)
|
2枠/月 |
★栄養相談室
★集団栄養指導
展望
主治医の治療方針にそって治療経過を栄養介入で支援できるように努めていきます。
また、退院後も栄養管理が継続していけるよう当院での栄養介入の情報を中心に情報提供方法を工夫していきます。
専門分野について
個々の管理栄養士が当院でのチーム医療に参加、各チーム内で求められている栄養関連情報の発信や、治療に栄養面で介入できるようスキルアップを図っています。
- 糖尿病チーム:糖尿病専門医のもと1型、2型糖尿病患者さんへの個別指導、糖尿病透析予防指導などを実施、インスリンポンプやCGMなどの使用症例もチームで介入しています。
★DMデー
- NST(栄養サポートチーム):当院は日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)のNST稼働施設として認定されています。主治医からの介入依頼以外の症例も多職種から幅広く受け付け、早期介入を行っています。回診は全病棟を対象に1回/週 3チームに分かれて実施、毎月のNSTカンファレンスやNST勉強会を通して日々栄養療法についての研鑽を行っています。
- 管理栄養士の役割として経腸栄養管理の計画立案や経口調整などの計画を担当しています。
★NST勉強会
- 褥瘡チーム:褥瘡回診を通して褥瘡状態を確認しながら、NSTと連携し栄養状態をサポートしています。
- 心不全チーム:心臓リハビリや心不全指導の一環で、給食管理の個別調整や栄養指導を実施し、患者さんの栄養状態をサポートしています。
- RST(呼吸サポートチーム):呼吸管理についてNSTと連携しながら栄養状態をサポート、院内へ栄養情報の提供なども行っています。
★RST栄養クイズ
【専門領域認定資格取得者】
日本糖尿病療養指導士認定機構認定 日本糖尿病療養指導士 3名 |
糖尿病療養指導士兵庫県連合会認定 糖尿病療養指導士兵庫 1名 |
日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)認定 NST専門療法士 3名 |
日本病態栄養学会認定 癌病態栄養専門管理栄養士 1名 |
日本病態栄養学会認定 病態栄養専門管理栄養士 1名 |
日本臨床栄養代謝学会認定 周術期・救急集中治療専門療法士 1名 |